猫BAR 2023.09.19 猫BAR AKANASU赤茄子
学生街として昔から知られる江古田に「猫BAR 赤茄子」があると聞いて、早速行ってみました。
少し外が暮れ始めた時間に、江古田駅南口から降りて右側の路地を入るとすぐに見つかりました。
ココだわ!
ココがうわさに聞いた「AKANASU」なのね
昔、こんな風な扉があったような気がする。
懐かしさと期待で扉を開けると
少し狭い階段がありました。
2階に上がり始めると、
猫たちの匂いがします。
店内に入るや否や
私たちを見つけた1匹の猫。
「あっ いらっしゃいませ~」と迎えてくれました。
名前は後で聞くと〝ちいちゃん〟。
他の猫はというと
好き勝手な場所でゴロゴロしています。
ココにはちぃちゃん(オス) のんちゃん(オス) まこちゃん(オス) たびちゃん(メス) 4匹の猫がいます。みんな12歳ですって。
どの子も真ん丸で毛並みも艶々していて健康そのものって感じ
大事に愛されているんだなって感じます。
どうも〝ちいちゃん〟が看板猫らしい。
「何になさいましゅか~」
一応笑顔のつもりか・・・笑
眠いのか・・・?
店主より早くオーダーを取りに来てくれました。
早速もう1匹の猫ちゃんが挨拶に来て
「私が担当のまこちゃんです」
まずはハイボールをお願いしてから
インスタでも見ていた「ピザを注文」
アハハ これが 噂のピザです!
猫顔のピザ。これが食べたかった!
BARとはいっても、飲み物だけではなくて、パスタやリゾット、カレーにサラダ類等、様々な種類が用意されているのでびっくりします。
オーダーをお願いしているうちに猫ちゃん達の餌も運ばれてきます。
他の猫ちゃん達も
順番に次々にご挨拶しに来てくれるので、
何が食べたいの?」って聞いたら
「コレでしゅ」って、
前足で猫餌の箱をポンポンって叩いたのにはびっくりです。
そして、横に座って一緒にもぐもぐ
店内には店主が作った猫たちのあそび場が所狭しと配置されているのです。
タワーキャットやキャットウォークど、全て店主手作りのもの。
一人になりたい猫のために、隠れ家もどきの場所もあるから、ちゃんと猫の気持ちも考慮されているのですね。
いつも周りの人に大事にされながら、人と一緒に暮らす猫たちは幸せそのものですね。
AKANASUの店主は小柳実さん
オープンは2011年というから、今年で12年。店主の名前は小柳実さん71歳。
59歳で以前の仕事を辞めて、奥様と一緒にこのBARを始めて、猫たちと共に生きてきました。
当時、たまたま出会った仕事関連の友人から猫2匹をもらったことがきっかけで
「どうせ店をやるなら、ここでみんなと一緒にいられるのがいい」と猫たちと一緒にお店を運営してきたと言います。
あっという間に12年。
「猫好きな人はみんな優しんだよね。
お客さんともすぐに話ができるし、気が付くと仲良くなっている。
時には一緒にバーベキューをやったりする仲にもなる。
猫は人を繋ぐ力があるのかもしれないね」としみじみと語る。
また
「最近の学生さんは生活が大変みたいなんだよ。だからバイトの子には食事つきで面倒をみてるんだよ」と。
学生街ならではの江古田の町に、昭和の親父の心が残る店があるのかと思うと、温かい気持ちになります。
猫の看板と赤いドアから受けた懐かしい印象は、店主の気持ちそのものだったのですね。
このお店は今年の2月に「吉田類の猫居酒屋」として紹介されていました。
猫って、猫好きの人をちゃんと知っているのですね。
カメラ・クルーが10名近く来たというが、猫たちは普段のままで、類さんのおもてなしをしたそうです。
TV放映後、店の前に客が並ぶという騒動もあったようですが、今は普段の静かな店にもどっています。昔から「招き猫」と言って、猫が人を呼ぶと言いますが、
実は私も呼ばれてきたその一人です。
青春時代を過ごした江古田の町に数十年ぶりに降り立ちました。
猫繋がりの知人から「江古田に猫BARがあるよ」って聞いて、なんだか引き寄せられるみたいにここにやってきたのです。
これからも、温かくって自然体の小柳さんと奥様と猫たちのお店が、ずっとここでお客様を迎えてくれたらいいな・・・と思います。
きっとここからも猫好きさんたちが繋がっていくのでしょうね。
【猫居酒屋】 赤茄子 @江古田
4匹の猫ちゃんがお出迎え♪江古田駅南口から徒歩1分
東京都練馬区旭丘1-77-2 2F
03-6915-3166
営業時間:17時-23時10分 金土延長あり(月火定休)
twitter.com/Cat_Bar_Akanasu?t=YQJz0-LQaLfa0qdMhCRG5w&s=06
取材・記事:土屋和子
「猫と人。繋がる物語」編集長。元月刊パリッシュ代表&編集長。62歳までは経営者。その後はフリーランスとして現在は事業プロデユース・執筆・プロモーション制作(パンフレット・HP)等を手掛ける。フリーランスの仲間たちを繋ぐサイト「ツキヒヨリ」https://tuki-hiyori.com/を運営。
都心で黒猫シャロンと暮らしている。